賢くキャッシングするためのセラピー②

借金の整理は原因の克服をしてからでも決して遅くはありません。原因は、借金の問題として表面化するのが一般的ですから、多重債務相談としてのセラピーは極めて重要な役割を担っているのです。

ギャンブルや飲酒で借金を作る債務者は、罪悪感を持っているので周りの人に真実を告げることが困難です。各種の相談窓口でも、正直になれません。

そこで、過去の借金の問題やその原因についての聴き取り(本人だけではなく家族からも)を充分に行うことも重要です。

安易な債務整理に走らないことが、本人への真の支援となることをご理解いただきこのコーナーのセラピーを参考にしていただきたいと思います。

経済学では「コミットメントの効用」ということが、かなり古くなら研究されています。

人間の行動が、実行直前になると前に決めていたこととは違ってしまうことに注目。

例えば、朝の段階では翌日の早起きを考慮して酒を抜こうと強く決意していても、夜になるとその決意が揺らいで結局深酒してしまったりする。また、1週間前までは、セミナーに出席しようと考えていたのに、前日になったらなんだかんだと自分に言い訳をして参加を取りやめてしまったりする。

このような一種の「だらしなさ」を、経済学では上品に「時間不整合性」と呼んでいます。

こういう性向を持つ人は、事前に酒を処分してしまったり、セミナーのお金を払いこんでしまったり、というコミットメント(約束・公約)をしたほうが効用が大きいと考えられます。